傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「てか玲音さん、百瀬椿月に話したんですか？珍しいですね。女と話すなんて」



こっちもこっちでなんかあったんだぁ。

てかなんで僕面白い時にいないんだろ〜。



「そんなに何もしてねぇ。……士綺が認めたならガチの姫だろ」

「俺は別にどっちでも。士綺さんが認めたなら守る気はありますし」

「僕も〜！ てか僕のおかげじゃない！？ 僕が鬼龍に導いたんだから〜！」

「憐夜さんは強引だっただけじゃないですか。教室でも言われてたじゃないですか、『やめて』って」

「僕にあんな言い方したのはつーちゃんが初めてだよ〜」



それより……ね。



「玲音クン、真剣な話」

「……なんだ」



前から気になっていたこと。

それは……。



「知ってたでしょ。百瀬椿月がいじめられてたこと。最初に調べさせた時から」



玲音クンがあの程度のロックをこの長期間開けれない訳がない。