【短編】お向かいの双子くんは私のことがお気に入りらしい

勇気を出して伝えてくれた。その気持ちに応えたい。

膝立ちして顔を近づけ、そっと唇を押し当てた。白い肌に淡いピンクが乗る。



「……なに勝手なことしてくれてんの」

「あっ、ごめ……」

「嘘だよ、冗談」



グイッと腰を引き寄せられて、唇を塞がれた。


最初は触れるだけの優しいキス。
2回目は、感触を確かめるような長めのキス。

3回目は角度が変わって……と、何度も唇が重なる。



「んんっ、こうよ、くんっ」



とめどなくやってくる甘い熱。

あまりの勢いに心が追いつかず、胸をポカポカと叩いて中断をお願いする。



「……初日だし、今日はここまでにしておくよ」



唇が離れて、肩で呼吸を繰り返す。

やっと解放されたと思いきや、顔を両手でそっと包み込まれた。



「これからよろしくね、彼女さん」

「……こちらこそっ、彼氏さん」



コツンと額をくっつけて微笑む。

口づけの跡が残る頬はほんのりと紅潮していた。



END