重い体を起こした、次の日の朝。
…………。メール、しよう。
《 伝えたいことがあるの。明日、私の家に来てくれる? 》
シンプルな文面。
冷たく感じるわよね……って、すぐ別れるのに、そんなこと関係ないか。
ホントは、私が幸人の家に行くべきだ。
でも、こんなに幸人を諦めきれない、弱虫の私には行けそうにない。
すぐに既読がついた。
《 分かった。10時に行く。 》
《 了解。待ってるね。 》
…………うそつき。ホントは、来てほしくないくせにね。
スマホを眺める。
本当に、カップルとは思えないくらいのシンプルなやり取りだ。
これじゃあ、クラスメイトの方が全然付き合ってるように感じられるわね、なんて。
そのあとは、ぼーっと1日を過ごした。
…………今のうちに、泣いておかないと。
そんな思いで、涙を流しながら。


