それで、今に至る。
「————は??」
凛の言葉を理解した瞬間、自分でも驚くような低い声が出た。
「な、んで、だ?? 別れる、って……。笑えない冗談はやめろ。」
信じられなくて、信じたくなくて、凛を責めるように問い詰める。
「なんでもなにも……。とにかく、別れた方が、お互い良いじゃない………。」
どういうことだ。これは夢か??悪夢なら早く目を覚ましたい。
そう思っても、これは現実だということは自分がよく分かっている。
「俺がなにかした??なんでそんな、別れようだなんて言うんだよ……。」
自分のものだとは思えない、縋るような声が出た。


