カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜

「何?」

獲物を捕らえたように、ニッと妖しく口角を上げた先輩。
ハッとして引っ込めた手を先輩は掴んでそっと口づけた。

「なんでこんなことするんですか」

「砂雪こそなんで触ったんだよ」

「触ってみ………」

「俺に触ってみたいって思ったの?」

みんなの前では絶対に私に微笑んだりしない本郷先輩が、学園の誰にも見せたりしないような顔で私を見ている。

「勘違いしないでください!全員があなたのこと好きなわけじゃないから!」

「ふーん。違うんだ?」

「私はっ…好きな人がいます!私を支配して先輩に従順になるように仕向けてもムリだから!」

「へぇ?」