カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜

「モネ?今なにしてたー?」

「サユちゃん!宿題してただけだよ。何かあったー?」

モネに電話をかけた。
頭の奥がジンジンして、何も考えられなかった。

「ん、ちょっとね…」

「ちょっとって…今どこ?」

「うちに居るよ」

「今から行こうか?」

「来てくれるの?」

「うん。待ってて」

通話が切れた。

本当はモネが会いに来てくれるって言うのを待ってた。
このまま一人で居たら何を考えるか分かんない。

三十分くらいして、家のインターホンが鳴った。
モネはすごく急いで来てくれたのか、外が暑すぎるのか頬が真っ赤だった。

「ごめん、モネ。しんどい思いさせて」

「全然大丈夫だよ!」

「上がって。すぐ冷たい飲み物出すね」

モネはリビングのソファに座って、嬉しそうにニコニコしながら足をパタパタしている。

「どうぞ。どうしたの?なんか嬉しそう」

私が出した麦茶をモネはおいしそうにゴクゴク飲んだ。
一気に空っぽになったグラスに、私はまた麦茶を注いだ。