「さーゆーちゃん!」

「モネ、おはよ!」

「大丈夫?」

「ん?大丈夫だよ」

「もー、みんなひどいよね。サユちゃんを利用するみたいにさ」

「しょうがないよ。自分のクラスに生徒会員が居るならさ、お知り合いになるには近道じゃん」

「でも…。昨日はなんにもされなかった?」

「されてないよ。大丈夫だって」

「何かされたらすぐモネに言ってね?」

「うん。ありがと」

昨日のことはモネには言わなかった。
言ったら本当に生徒会室に乗り込んでいきそうだったから。

モネはそういう子だ。
私の為に本気で怒ったり泣いたり、笑ったりできる子。

だから私も決めてるんだ。
モネの為ならなんだってするんだって。