トップアイドルの恋 Season2〜想いを遂げるその日まで〜【書籍化】

翌朝。
ぼんやりと目を覚ました明日香は、夢見心地のまま身じろぎする。

(わー、なんだかお布団がいつもよりフカフカ。気持ちいいな。それにこの抱き枕。暖かくて癒やされるー)

そう思いながら、明日香は抱き枕を抱き寄せ、ピタッと身体を密着させる。

その時、耳元で艶っぽい声がした。

「随分大胆なんだな、明日香」

は…?と明日香は目を開けて、パチパチと瞬きを繰り返す。

恐る恐る顔を上げると、目の前に整った瞬の顔があった。

「おはよう、明日香」
「うぎゃーー!!」

明日香は叫びながら飛び退く。

「なんだよ?それ。傷つくなあ。さっきは俺の身体に足まで絡めて抱きついてきたのに」
「ななな、なんてことを言うのよ?ちょ、近づかないで!朝起きたら目の前にアイドルがいるとか、信じられない!寿命が縮む!」

はあ?と瞬は呆れたように眉根を寄せた。

「結婚相手に何言ってんの?毎朝そんな反応されると困る。早く慣れてくれ」
「な、慣れない。慣れそうにない。10年はかかりそう…」
「また10年?!そんなに待てるか!」

そう言うと瞬はガバッと明日香に覆いかぶさる。

「ギャー!近い!近すぎるから!」
「じゃあ、目を閉じてろよ」
「え、う、うん」

言われた通りに目を閉じる明日香に、瞬は優しくそっとキスをした。

明日香の身体から力が抜ける。

「おはよう、俺の奥さん」
「お、おはよう、ございます」

真っ赤になりながら答えると、ようやく瞬は満足そうに頷いて、もう一度明日香にチュッとキスをした。