家族に虐げられた令嬢は王子様に見初められる

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寝る前にパパから呼び出されたソフィアは散々説教を受けて、外で力を使わないと約束させられた。
ソフィアとしても外で力を使ったことはほとんどなかったので、別になんの文句もなくそれを受け入れる結果となっていた。

でも、その数日後のことだった。
とてもよく晴れたその日に、イザベラが庭先の木を見上げていた。

「そういえばそろそろ庭の果実がなるころね」
窓の内側からママがイザベラの姿を見てそう呟いた。

庭にある木々はどれも果物の実る木で、季節によって新鮮な果物を収穫して食べることができる。
新しい果実が採れるとママはそれをパイにしたり、ジャムにして焼いたパンに分厚く塗って食べたりする。

ソフィアはそれがとても楽しみだった。