「嘘に決まってるじゃない! そんな格好してどうやってダンスするの?」 イザベラはソフィアを指差して本当におかしそうに笑い続ける。 目尻には涙まで浮かんできていた。 ソフィアはムッと唇を引き結び、もうイザベラの話はきかないという様子で鉄格子に背を向けたのだった。