「門限があるの。守らないと、ひどく怒られちゃう」 ソフィアの格好を見た青年はその言葉を信じたようだ。 「それなら、せめて名前だけでも」 そう声をかける青年の声は、走り去るソフィアにはもう届かなかったのだった。