「今だ!」
ソフィアはすぐにマルクの腰に飛びついた。

すぐに金属の冷たい感触が手に触れる。
それを腰紐から引きちぎるようにして奪い、鍵穴に差し込んだ。

一切の迷いなし。
ガチャンと重たい音を立てて開いた鉄格子の中から、ソフィアは躊躇なくとびだしたのだった。