代わってへ屋に入ってきたのはマルクだ。

マルクは元々ロープの使い方を熟知しているようで、決して緩まないようにしっかりと結んでから出ていく。

その間マルクがなにかを話しかけてくることはなかった。
エミリーのように嫌味がないだけマシだけれど、本当にただ仕事しかしないマルクを見ていると辟易としてきてしまう。

そうしてまた床に転がされたソフィアは水拭きされた体が徐々に冷えていくのを感じながら、ぼうっと夢の中へ引きずり込まれていくのだった。