「飴やると大人しくなる」
飴って……。
それこそ子供じゃんか。
かわいいと言われて、私にしか見せない顔。
それだけで身体だけじゃなく心まで嬉しくなって、まともに目を合わせることすら照れくさくなってくる。
………というよりいつまで挟んでるの、おいこら。
「…ふっ、」
「ん…っ!?」
微笑まれて、ちゅっと、弾けるように合わさって離れた唇。
頬を挟まれていた手までも離れると、今度は名残惜しさで埋め尽くされる。
「ねえママ、あのひと歩き方へんだよ」
「こらっ!そーいうこと言っちゃだめでしょ!」
「だってえ~」
そうだね、へんだね。
きみとは違うね。
でも同じ星の下に生まれた人間ではあるから、許してくれる?
きみの唇の横にホクロがあって私にはないように、私はきみとは違う歩き方をしているの。



