65リットルよりも、笑って。





「先生…、本当にごめん。たぶんいつも殴りたくなるでしょ…?こう、なんていうかもう抑制剤がダメなら縛り付けてもいいんじゃ───、うみゃっ!」



言葉を無理やり止めるように、むぎゅっと容赦なく挟まれた頬っぺた。

ちょっとちょっと、患者さんだよ。



「そんなことは気にしなくていい。気にすることじゃない」


「……ひひひゅひゅっひぇ…」



気にするって……。


だって好きな人に嫌われたくない気持ちは、みんな同じでしょ?

相手を傷つけてしまったら落ち込むのと一緒だよ。


嫌いになってない?大丈夫…?って、最近の私はそればっかりだ。



「わりと可愛いとこあるしな」



どこがだ。

聞いてるかぎり3歳児くらいにしか思えませんけど。


自分の思うようにいかないことにギャアギャア騒いで、泣いて騒げばどうにかなるとでも思ってるんだスペシャルなゆ(クソガキ)は。