「そーいうコト…する…?」
「……する」
「や、ちょ、えっ…」
「無理だけはさせない。もちろんおまえに合わせるが……俺だって男だぞ」
期待していなかったは、嘘になる。
いつもより気合いを入れたメイクだって、普段は着ないような私服だって。
ぜんぶ、この人のためだ。
なのに、どうやら神様だけじゃなくサンタさんまで私に意地悪だったらしい。
忘れていた。
言葉は命を超せないってこと。
「─────……なん…、で、」
「…な、ゆ」
腕を引かれて立ち上がって、そこでガクッと、地べたにペタリと座り込んでしまったのは私。
もちろん意識的にそうしたんじゃない。
なぜか急に足に力が入らなくなって、立っていられなかった。
「せん…せ、……立て……ない……」
絶望だった。
私は初めて、絶望を感じた。
いい加減にしてってば。
私のことそんなにいじめて楽しい?
こんなときくらい静かにしててよ。
あと数ヶ月あるかも分からない命なんだから、好きにさせてくれたっていいでしょ。



