65リットルよりも、笑って。





「なゆおねーちゃん!このあとサンタさんがプレゼント持ってくるんだぜっ」


「ええ?サンタさんって寝てるあいだに来るもんじゃないの?」


「この病院はこれから来るんだって!」


「ほんとー?それめちゃくちゃ楽しみじゃん~」



クリスマスソングを何曲か歌って、ひとつひとつ灯されてゆく火。

少しでも息を吹きかければ消えてしまいそうな灯火は、まるで私たちの命を表しているみたいだった。



「おねーちゃん、なゆおねーちゃん、きれいだね」


「…なんか、命を持ってるみたい」


「いのち?」


「…ううん。素敵だなーって」



自分の命を消さないように抱きしめて。

消えないように、どうにかしてでも優しくしなくちゃって。


生き急いでる火は、うつくしい。



「それでは皆さーん!お待ちかねのサンタさんを呼びたいと思いまーす」


「やったー!」


「オレっ、サンタに100万くださいって頼んだ!」


「おれ100億まん!」