「なゆおねーちゃん!このあとサンタさんがプレゼント持ってくるんだぜっ」
「ええ?サンタさんって寝てるあいだに来るもんじゃないの?」
「この病院はこれから来るんだって!」
「ほんとー?それめちゃくちゃ楽しみじゃん~」
クリスマスソングを何曲か歌って、ひとつひとつ灯されてゆく火。
少しでも息を吹きかければ消えてしまいそうな灯火は、まるで私たちの命を表しているみたいだった。
「おねーちゃん、なゆおねーちゃん、きれいだね」
「…なんか、命を持ってるみたい」
「いのち?」
「…ううん。素敵だなーって」
自分の命を消さないように抱きしめて。
消えないように、どうにかしてでも優しくしなくちゃって。
生き急いでる火は、うつくしい。
「それでは皆さーん!お待ちかねのサンタさんを呼びたいと思いまーす」
「やったー!」
「オレっ、サンタに100万くださいって頼んだ!」
「おれ100億まん!」



