65リットルよりも、笑って。





「24日。病院でも過ごしたいなら夕飯まで食べて、そのあとは私がどうにか誤魔化すから。外泊届、出しておくね」


「……あっちはそのつもりじゃないかもしれないよ…?」


「ふふ。あんなにも頑なに25日を空けるなんて、大切な人と朝まで過ごしたい以外の理由を探すほうが難しいと思うけどなあ」



私の背中をさすって、落ち着くまで美子ちゃんは「大丈夫、だいじょうぶ」を繰り返してくれた。



「見て見てなゆおねーちゃん!これね、おれが作ったんだよ!」


「ちがうよわたしだよ!セナくん何もしてなかった!」


「そんなことないもんっ!おれがんばって輪っかにしたし!」


「おーっけい!みんなで楽しく頑張って作りましたっ!それで仲直り!」



迎えた24日、朝から笑顔が広がっていた。


院内の多目的ホールには、食堂から移動させた机が向き合う形で並べられている。


そこに今日はクリスマススペシャルメニューが並ぶのだと。

院内を飾る輪っかをみんなで作って、そばには大きなツリーまで。