「大したことなんだよ、キスは」
ドキリとした。
また私をからかってるんだって気持ちと、そうじゃない初めての部分を見てしまった両方から。
26歳からすれば18歳は子供だから、こんなふうに真剣に言ってくるのかもしれない。
自分の身体を粗末に扱うな、大事にしろと、1度は叱られた私だから。
「も、もちろん分かってるよ?」
「…わかってる?」
「うん。…もうあんなこと言わないし、今を精いっぱいしっかり生きることをしていれば……あんなふうにも思わないって分かったから」
「───わかってない」
パシッと手が取られる。
誤魔化そうと笑みを浮かべた顔も、当てられた手によって視線が合うように角度を変えられてしまった。
「誰にされたの?」
「…だれって、」
「だれに、キスされたの?」
「………いかるが、せんせー」
なに、なに。
それを聞いてどうするの、佐藤先生は。
「…嫌だった?」
「…………」
「されたとき、気持ち悪かった?」



