65リットルよりも、笑って。





「外科医の先生。すごく若くて格好いい先生でびっくりしちゃった!」


「本当よね〜。まだ研修医みたいだけれど、ぜんぜんそんな感じしなかったわ」


「あの先生に診てもらえるなら毎日でも通いたいくらいね〜」



ところで奴はどうにも年配のマダムにまで大評判なのだと。

ルックスが整っている人間というのはただ仕事しているだけでも人気者になれるとか、はい意味不明。



「斑鳩先生。林さんのカルテ、訂正箇所をまとめておきました」


「ああ、助かる」



出た、くるみ先生。

ああやって並んでいるところを見ると異論なくお似合いだと思う。


くるみ先生も男性患者や男性医師に人気だというし、だったらあの2人がくっつけばみんな文句ないんじゃないの。


俺はそんなことをするために医者になったんじゃない───なんて、本人は言ってきそうだけど。


でも、あなたは私にキスをしてきた。