たとえ若い女性看護師と話していたからって、名前を呼んでいたからって、私がこんな気持ちになってどーするの。
「……先生。何度も言うけど大丈夫だって。食欲もあるし、私は元気だよ」
蓮夜がいなくなったことが私の精神面にも大きなダメージになったとでも思っているんだろう。
元気がないと免疫力も下がって、病魔はその隙に襲ってくるものだから。
それからの日々も私は変わらず笑っていた。
「…俺が心細い」
「……あははっ、寂しくなっちゃったんだ」
私も寂しいよ。
もうあの笑顔は見れないんだって、この病室にも来てくれなくて、抱っこできないんだと思うと。
心にぽっかり穴が空いたみたいに、さみしい。
「…夢、見たんだ私」
あれはたぶん、会いに行けなかった私への蓮夜からの贈り物だったんだ。
「蓮夜ね、……ずっと笑ってた」
あれ、私としては夢じゃないって思いたい。
そう思うようにしてる。
捉え方なんて人それぞれ。
自分が思うように捉えちゃえばいい。



