「どうして救えないんだろうって、あんなにも小さな命を救えないんだろうって…、看護師をしている自分が嫌になったんです……っ」
物陰に隠れて、盗み聞き。
やっぱりそう思うんだ…って、なんか誰かも似たようなことを言っていた気がする。
最終的に患者にお願いすることしかできないと、情けないと、誰かも言っていたような。
「斑鳩先生は強いです、いつだって……強い」
まあ天性の性格なんだろうね───と、私が心のなかで答えてあげる。
鋼のメンタル、強心臓の持ち主。
あとはうーんっと、なにがあるかな。
「…そんなことない」
そんなにも細い声、初めて聞いたかも。
すごく人間らしいと思った。
あなたにもそんな一面があるんだって、それを彼女には見せてしまうんだって。
ちょっとだけ……あー、やだ。



