「美奈!!」

休み時間に入った瞬間、梨華が後ろ——つまり私——を見た。すごい勢いで

「り、梨華?どうしたの⁇」

「実行委員なっちゃったじゃない!美奈との放課後デートが…。」

放課後デート?

「梨華、放課後デートってなんのこと?」

「誘おうと思ってたのよ…。美味しいクレープ屋さんができたそうだから。」

「え⁉︎クレープ屋さん⁉︎食べたかった…。梨華と行きたかった…。」

「……。可愛い。可愛いすぎるわ。」

ボソッと小さな声で何か言った梨華

「梨華、今何か言った?」

「いえ、なんでもないわ。そんなの、私も行きたかったわよ…。」

梨華、相当落ち込んじゃってる…。よっしーのせいだよ…

吉田先生に見事な責任転嫁である。

「じゃあ、明日の放課後に行こうよ。」

「空いてるの⁉︎」

「うん!行けるよ〜。」

みるみる笑顔になる梨華

「美奈!好きよ!!」

突然の告白。なぜに?

「私も梨華大好き〜!」

ここでギュッとハグ!

「よし、明日の放課後ね。絶対よ!!」

「うん!楽しみ!!」