「………奈央?どうしたの??奈央は何も悪くないよ。私が、奈央に悪いことしちゃったんだよ?………まあ正直言うと、理由は全然分かんないけど。なんでも治すから、遠慮なく言って大丈夫からね!!」
自己嫌悪で過呼吸っぽくなっている俺に、必死で優しく声をかけてくれる姉さん。
………そんな姉さんだから、俺はこんなにも大切だと思っているのに。
あんなに、命をかけて守ると誓ったのに。
「ほら、落ち着いて。お姉ちゃんがついてるから、大丈夫だよ。はい、深呼吸。」
そう言って背中を撫でてくれる、温かい小さな手。俺が、絶対に守りたい手。
「私バカだから、奈央がなんでそんなに私に謝ってるのか分かんないけど…………。
お姉ちゃんは怒ってないよ。
———私は、奈央が大好きだから。」
「ッ………、」
ほんとに、この人は。
この温かい人が俺の姉さんだなんて、本当に信じられない。
「———俺も、大好きだよ、姉さん。」
こんなシンプルな言葉でしか、貴女からの愛を返せない俺でごめん。
聞こえなくてもおかしくないくらいの小さな声で呟いた俺に、ふふっとやわらかく微笑みかけてくれる、唯一無二の人。
ぜったい、今の言葉、信じてくれてないけど。
………………ありがとう、姉さん。
♡ めちゃくちゃ久しぶりの更新です!!お待たせして申し訳ありません……。
話タイトルはちょこちょこ変えるかもしれません💦ご理解いただけると幸いです。
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☆夜空☆


