やってしまった……。
起きて早々にそう猛反省した俺は、焦っている。姉さんに“あんなこと”をしてしまったからだ。
いやでもアレはしょうがなかった!!
…………はず、だ。
時は昨日に遡る———。
♡♡♡
姉さん遅いな……。
いつもは1時間以上前に帰ってきているのに、今日はなんの連絡もなく、姉さんが帰ってこない。
……おかしい。姉さんに何かあったのかもしれない。
そう考え、迎えに行こうと思って家を出た
そのとき、だった。
「そうそう!温かみがあって好きなんだ〜。」
「そっか。いいね、確かに温かい雰囲気を感じるよ。」
————最愛の姉さんと、顔が整った知らない男が楽しそうに歩いていたのが視界に入ったのは。


