ふと空を見ると、綺麗な夕焼けが広がっていた
「暗くなってきたね…。」
「そうだね。美奈ちゃんは家遠いの?」
「いや、歩きで20,30分だから近いよ!」
「歩き、なんだね……。」
?徒歩登校がどうかしたのかなあ?そんな眉を顰めて考えなくてもいいじゃんかー
「……美奈ちゃん。」
「なあに⁇どうしたの?」
「僕も歩きだし、一緒に帰らない??」
え、それって………
「いいの⁉︎」
「わっ。…え、いや、僕こそいいの?」
やばっ。ちょっと食いつきすぎた……
慌てて“ごめんなさい、ちょっと喜んじゃって…”と謝ると、駿くんが“喜ぶ……”と呟くと片手を上げて口元を隠した
「ホントにごめんね…。友達と一緒に帰るのが嬉しすぎて!つい……。」
「友達……。そっか、そうだよね…。」
んん?
「ごめん、聞こえなかった…。なんて言ったの?」
「いや、なんでもないよ。それより、OKしてくれたことだし、一緒に帰ろう。」
「うん!!」
ニコッと満面の笑みを向けると、目を見開いてバッと横を向かれた。地味にショック……
と思っていたら、
「ん゛ん゛。じゃあ、行こうか。」
気を取り直したように駿くんが言ってくれて安心。嬉しいなぁ〜


