「ふぅ。疲れた〜……。」
「あはは、眠そうだね美奈ちゃん。」
思わずため息を吐いた私に優しい笑顔を見せてくれる駿くん。……優しさが染みるなぁ、、
「いやぁ、うん、眠い…。ソファに倒れ込みたい……。バタンキューだよぉ〜。」
「ば、バタンキュー??……ふはっ!ホントおもしろいね、美奈ちゃんは。」
思わずといった様子で吹き出す駿くんに、顔が熱くなるのを感じた
「も、もう駿くん!!笑わないでよぉ…。」
「ご、ごめんごめん。いや、可愛いなって思ってね。」
……っ!!////
この、モテ王子め……
「っそそそんなことより、“オルマイ”、楽しそうだね!!」
「うん、そうだね。みんな色んな企画を思いつくし、スゴイよね。僕はあんまり閃きがないからなあ…。」
「ホントだよ!私も閃き力が壊滅的だから…。といっても、応用力もないんだけどね……。自分で言って悲しくなる。」
「そうなの?僕もそうなんだよね…。美奈ちゃんは、そんなことないと思うけどなあ。」
「いやいや、本当なんだよ〜。駿くんこそ、そんな弱点ないでしょ?」
「ふふっ。僕達、似たもの同士なんだね。」
そう言って柔らかく笑う駿くんに、うっかりキュンとしてしまった
ちなみに“オルマイ”とは、『クラス対抗!オールマイティはどのクラス⁉︎大会』の略だ。ネーミングセンスが残念だけど、そこは気にしないことにしている


