次の日。

「——で、駿くんのおかげでギリギリ間に合ったの!!ほんとよかったぁ。」

「…ごめんなさい、私今幻聴が聞こえたかもしれないわ。美奈が、あの漣駿と会って仲良くなったって…。ちょっと疲れてるのかしら。」

ん⁇なんでそうなるの⁉︎

「幻聴じゃないよ梨華!!駿くんに助けてもらったんだって〜。」

もう一度言うと、口をポカーンとあけて驚く梨華

…なんでそんなに驚くの?

私は疑問でいっぱいだ

「え、あの漣駿⁇ほんとうに?嘘じゃない?」

「ホントだって!もう、梨華なんでそんなに疑うの〜⁉︎ひどいよ〜…。」

しょぼん、と項垂れる

「ち、違うわ!!信じられないだけよ!いや美奈のことは信じているわ!!あー、なんて言えばいいの⁉︎とにかく驚きすぎただけよ!!そんなしょぼんとならないで、美奈!」

珍しくテンパっている梨華は必死でそんなことを言ってきた

「ほんと?信じてくれる⁇」

「し、信じてるわ。もちろんよ、美奈。」
(この無自覚…。上目遣いするんじゃないわよ!可愛いわね…。)

見ていたみんなを代表するような梨華の思いが、美奈に届く日はくるのだろうか。否、くるわけがない。