異世界巫女修行はじめました~理不尽な現世を飛び出して優秀な呪術師と一緒に異世界で人助けをします~


 ......お父さんがいなくなった朝。

 額に入れて飾っていたその写真も、一緒になくなっていた。

 お母さんは、写真がなくなった壁を見て泣いていた。

 わたしは、写真を持って行かれたことが悲しくて泣いてたんだと思っていたけれど、もしかしたら、違っていたのかも知れない。


 お父さんが節目ごとにプレゼントしてくれるのはみんな、水色のものばかり。

 七五三の時は、水色の振袖。

 小学校入学の時は、水色のランドセル。

 そして、腕時計も水色......。


 お父さんの中で、わたしはいつまでもシンデレラに憧れるちっちゃな女の子だったのかな?

 大きくなったわたしに会いたいって、思ってくれてたのかな?

 新しい家族に遠慮していたのは、わたしもお父さんも、そしてお母さんも同じだったのかな。

 新しい幸せのために、わたしのことなんてきれいさっぱり忘れているんだろうと思っていたお父さん。


 でも、節目ごとに送られてくるプレゼントに託されていたのは、涙色のメッセージ。

 密かにわたしの幸せを願うお父さんからの、言葉にできない想いだったのかな......。