異世界巫女修行はじめました~理不尽な現世を飛び出して優秀な呪術師と一緒に異世界で人助けをします~


「私を愛してくれていたのであればいいのですけれど、皆さんは私の持つ『力』を愛していたんです。『力』を発揮できない病気の私は、やっかい者でした」

 サーヤ姫も、そんな気持ちになっていたんだ......。


「私が大事に育てられたのは、将来巫女姫になるためでした。巫女姫になってすぐ病気で動けなくなった私は、期待外れだと言われてしまったのです。私だけが悪く言われるのならまだがまんできます。でも、マスターは......歴代の巫女姫みんなが病気になるのは、マスターのせいだとうわさされました」

 ......好きな人の事を悪く言われる、しかも自分のせいでって思ったら、確かに切ない。そんな想いを抱えながら、サーヤ姫はずっとここで療養していたんだろうか。

 病気と薬のせいで、体調も外見も大きく変わった自分が『やっかい者』であると感じながら。

 私の顔を見ながら、サーヤ姫はまた静かに語りだした。