「…洗い物、しようか。教えるから」 せめて、捨てられるまでは大人しく良い子で居よう。 「そう、そんな感じ。上手いじゃん」 手取り足取り、急かすことも怒ることもせず、他の溜まっていた食器も全部洗った。 食器を洗うときに使うあの泡は、どんな汚れも落とせる天才らしい。