麗しの狂者たち【改稿版】




こうして、長い会議が終わり、生徒会がお開きになったところで、私と亜陽君はいつものように二人で帰る為一緒に昇降口まで向かう。

「今日の内容は凄く充実してたね。なんか、私もワクワクしてきた」

そして、本格的に始動し始めた社交パーティープロジェクトに心を躍らせながら、亜陽君のタキシード姿を想像する。

フランス人の血を引く亜陽君なら、きっと誰よりも似合っていて、本当の王子様みたいに格好良いんだろうなあ……。

そんな妄想まで膨らみ、先程から頬が緩みっぱなしだ。

「さっきも言ったけど、実現したら当然俺をパートナーとして認めてくれるんだよね?」

すると、何やら急に真剣な表情であの話を蒸し返してきた亜陽君に、私は思わず吹き出してしまう。

「当たり前でしょ。亜陽君以外の人なんて考えられないから」

そして、愛おしい彼の腕に絡みつき、流れる甘い一時に酔いしれていく。



……ああ、これまでと何も変わらない、この関係。

やっぱり私にとって亜陽君が全てであり、全身全霊で愛すべき人。

だから、昨日のことはもう忘れよう。

全てを忘れて、これまで通り亜陽君を愛し、彼の愛を受け続ければ、きっと私達には幸せな未来が待っている。


__そう確信した、次の瞬間だった。