麗しの狂者たち【改稿版】





「倉科副会長どうかしました?何だか表情に影がありますよ?でも、そんなアンニュイなお姿も可憐でお美しいですけどね」

「おい変態。朝っぱらから全校生徒の前で醜態を晒すな。生徒会の株が下がる」

「は?倉科副会長のこの魅力が分からないなんて、あんた眼鏡変えた方がいいんじゃない?」

それから暫く経って渚ちゃんと、書記担当である一年の河原木(かわらぎ)(きょう)君が揃い、続いて他の生徒会メンバーも来て本格的な朝活が始まった。

そして、相も変わらず私の目の前で繰り広げられる二人の仲睦まじい(?)姿を見ながら、少しだけほっこりした気持ちになる。

それにしても、渚ちゃんにまで私の心境がバレてしまうとは。

あまり表情に出ないよう気を付けているつもりでも、自然と外に漏れ出てしまっているのだろうか……。


「そういえば、今日は九条会長とあまり一緒に居ませんね?いつもおしどり夫婦のように隣に並んでいらっしゃるのに」

挙げ句の果てに一番突かれたくないところを指摘されてしまい、思わず肩が小さく震えてしまった。

「そ、そんなことないですよ。九条会長も忙しいですから、たまたまそう見えるだけです」

一先ずここをどう切り抜けようか思考を巡らしていたところ、丁度亜陽君が生徒指導の先生と話をしていたので上手く誤魔化してみる。