すると、八神君は突然私の体を抱き抱え、私は軽い悲鳴をあげて彼の首元にしがみつく。
それから、何も言わず公園のベンチに私を降ろすと、両脇に手をつき前方を遮られ、視界いっぱいに彼の綺麗な顔が広がる。
その瞬間危機感が襲い、私は咄嗟に彼の行動を制しようと胸に両手をあてた。
「……や、八神君待って。流石にここではやめよう」
情熱を帯びた眼差に切り替わった途端、彼の暴走が始まる。
でも、この時間帯はまだ人通りもあるし、ここで好き勝手にされるのはよくない気がして。
私は必死になって説得を試みようとするも、やはりこうなってしまった八神君には何を言っても通じるはずがなく。
私の制止を振り切り、彼との距離はどんどんと縮まっていく。
「あれだけのことを言っといてこのまま黙っているとでも思ってるのか?これも全部あんたのせいだからな」
そして、耳元で甘く囁いた直後、それを合図に今度は荒々しく私の唇を容赦なく奪っていく。


