やっぱり、バレてた。
私が紫月にハンターのことを隠していたのは事実だけど、それには裏があるわけじゃない。
……そう考えて、ふと、気づく。
紫月はどうして、私が『暁』を名乗ろうとしたのを遮って、イトコだなんて嘘をついたんだろう。
けどそんな疑問の答え、今は考える暇はなさそうだ。
憎しみがこもった眼差しを私に向ける樹莉ちゃんが、返事を待っている。
「紫月がヴァンパイアとか王様とか、はじめは知らなかったんだよ……」
「――じゃあ知った今、紫月から離れない理由は何!? うまいこと懐に潜り込めてラッキーとでも思ってる? そのうちハンター引き連れて襲撃するつもりなんでしょ?」
「違う! そんなことしない! 私はただ、紫月と一緒にいるのが楽しいから――」
「なにその子どもみたいな理由。あんたのワガママで、紫月が迷惑するんだよ!」
もちろん、助けてもらってばかりの私が、紫月に迷惑をかけてしまっている自覚はある。
「でも、紫月が、ここにいてもいいって言ったんだよ……」
「はぁ? わかれよ……それは紫月の優しさ。哀れみ。あんたがかわいそうだから言ってやってるだけ。それに漬け込んでいつまでも甘えんな!」
紫月が優しいのは知ってるし、樹莉ちゃんの言う通りかもしれない。でも――
「……樹莉ちゃんに、紫月の気持ちを勝手に決める権利はないよ」
「あっそう。生意気。あんたこそ紫月のこと何にも知らないくせに! 紫月が倒れたの、あんたのせいだってわかってないでしょ!?」
紫月が倒れたのが、私のせい?
「……それ、どういう――」



