私はイケメン男子から逃れられない

ただ偶然会わなかっただけだよ


ゆ、幽霊…なわけないよね?


うん!そんなわけない!


少しだけ想像してしまった自分を奮い立たせ、この日はなるべく早く寝ることにした


―――翌日


「あっ!佐白さんっ、少しいいかしら」


いつもより早く寮を出た私は、大家さんに声をかけられた


(…?何かあったのかな?)


そう疑問に思いつつ、大家さんの話しに耳を傾けた


「最初に言っておくと、佐白さんの階の人はあなたしかいないのね」