「メリーは刺繍とか好んでたんだけど……」
「刺繍!?」
思いっきり眉尻を下げてしまった。
「リリーにも何か好きなことを見つけてもらえるといいんだけどなー」
ウィル様がそう独りごちた。
そういえば、初めてウィル様からお茶に誘われたとき、『初日に着ていたワンピースを着てきて』と謎の指定があった。
まあ、他に着ていける服もないから、指定されなくてもそれを着ていったんだけど……
指定されたテラスに到着した私を見たウィル様は目を細めて『うん、うん』と頷いた。
「そのワンピースを着たリリーがすごく印象的だったんだよね」
ウィル様はドワーフの文化に興味があるのかも。
お母さんとお祖母さんに話したら、きっと喜ぶんだろうなー。
それでもいつも同じワンピースっていうのは如何なものなんだろう?
そうかといって、つなぎ服っていうのも……
あれはあれで、庭いじりには最適なんだけど……



