人質になります!と意気込んだものの、これって全然人質の扱いじゃないですよね?

 さっそく翌日からテオ様との庭の手入れは始まって、そのまま私の日課となった。

 短時間とはいえ、毎日一緒に中庭でおしゃべりをしながら作業しているお陰で、テオ様とはすっかり打ち解けることができた。

 授業のほうは、あのあとウィル様と相談した結果、礼儀作法、自然科学、歴史学を受けさせてもらうことにした。それから馬術も見学だけ。

 外国語と算術、剣術については辞退させてもらった(ウィル様は外国語も受けてほしそうだったけれど……ごめんなさいっ、ノーサンキューです!)。

 それでも、国王様と王妃様からは直接お礼を言われるほど感謝されてしまった。

「テオったら、リリーさんと一緒なら『明日から心を入れ替えて真面目にがんばります』って。リリーさんは救世主だわ」

 王妃様の感激っぷりから、それまでのテオ様の授業態度が窺えた。

 王子様とはいえ、まだ7歳だもんね。

 不敬かも……と思いつつ、こっそり笑ってしまった。