人質になります!と意気込んだものの、これって全然人質の扱いじゃないですよね?


 もし……本当にもしもの話なんだけど、自分もいつか伯母さんのように王城から出ることができるなら……

 お父さんに、ポールさんの馬車で迎えに来てもらいたい。

 そして、こんなふうにまた3人で食事をしたいな。

 そのときにはお酒も飲める年齢になってるはずだから、私も一緒になって飲もう。

 それで、『あのときはツラかったんだよぉぉ、言えなかったけど本当はドワーフの森に引き返したかったんだよぉぉ』って、真っ赤な顔と大きな声で話して……

 そうしたら、ポールさんはきっと『よく我慢しましたねっ! 偉かったですねっ!』って労ってくれる。

 お父さんは『俺だってなぁ、』って熱く語り始めるはず。

 そんな光景を想像していたら、『ぷぷぷっ』と噴き出してしまった。

 お父さんとポールさんは訳が分からず、きょとんとした。

「何でもないの。楽しなって思っただけ」

 そうこうしているうちに夜は更けていった。