町の入り口ではちょっとした人だかりができていた。
どうやら荷物検査がおこなわれているようだ。
「お父さん、私たち大丈夫なの?」
「ん? ああ、大丈夫だろ」
その自信、どこから来たの? 謎すぎるんだけど……
私もお父さんもそろって斧を携えてるっていうのに。
これは最悪没収されてもいいとして、問題はお父さんが背負ってるやつ!
検査官が、宝剣は剣じゃないって判断してくれるとは限らないよね?
余裕かまして大股でゆったり歩いてる場合じゃないと思うんだけど……
検査官の視線がお父さんに向けられたとき、私の緊張はピークに達した。
「族長さん、こんにちは」
「おお、お疲れ様」
あら? あらら? 妙に和やかじゃない?
検査官もお父さんも笑顔だし……



