ドワーフ族総出で見送りに来てくれていた。
お父さんは、宝剣の入った木箱を革製のベルトで自分の背中にきつく縛り付けた。
それから斧とクロスボウを装備した。
「リリーも王城に着くまでは、斧くらいは身につけておけ」
「使うことあるの?」
工具の扱いには自信があるけれど、斧については不安だ……
「襲れるとしたら、この森の野生動物にだけどな。森を出たらほぼないと思っていい。でも武器を目立つように持ってるから、野盗に襲われないだけかもしれん。だから、せいぜい見せびらかしておけ」
「そういうことかー」
お父さんから小ぶりの斧を受け取った。
お父さん、私の順に台車に登った。
門番が重い鉄製の扉を開けると、ギイイと音がした。
私はドワーフ族のみんなに聞こえるように、できるだけ明るく声を張った。
「お世話になりました! それでは行ってきます!」



