人質になります!と意気込んだものの、これって全然人質の扱いじゃないですよね?


「領主なんだから男爵になるのは当然だろう。それに今回のドラゴンの件があるから陞爵(しょうしゃく)して……子爵、いやいや伯爵……」

「……辺境伯」

「それだ! ウィリアム、冴えてるな。族長ほど辺境伯を名乗るのに相応しい者もいないし決まりだな」

「爵位なんかもらったら、面倒な義務が増えるだけでしょう。気楽な暮らしが性に合ってるドワーフには無理です。ドラゴン退治に協力したっていうのに、褒美どころか何の罰ですか? 娘は取られるし、踏んだり蹴ったりですよ!」

 お父さんがどれだけ喚いても、国王様はまるで聞いていなかった。

「ウィリアムの成人祝いを仕切り直して、族長の爵位授与式に、それから婚姻は4年後としてもまずは婚約式だけでも……忙しくなるな」

「あらあら、どうしましょう。楽しみすぎるわ」

 王妃様がクスクスと笑った。



END