人質になります!と意気込んだものの、これって全然人質の扱いじゃないですよね?


「それにしても4年かー。長いなー。でも猶予をもらったと思えば……リリー、後出しでごめんなんだけど、王子妃教育を受けてもらわないといけなくて。また王城に戻ってきてくれる? 引き続き、テオと礼儀作法と歴史の授業を受けてほしいんだ。自然科学はどっちでもいいよ。それと、外国語も追加でお願いしていい?」

「が、外国語ですか!?」

 うわっ、すごいのが後出しされた!

「……あの、工房は?」

「これまで通り、授業の合間に通ったらいいよ。時間は少し短くなっちゃうけど」

 それなら……うん、外国語も我慢できそう。


 国王様が考えるように言った。

「しかし第一王子の妃が庶民の出というのは、いささか体裁が悪いな。族長、正式に領主となるのだから、爵位も受け取ってもらおうか……」

「爵位!?」

 お父さんが苦虫を噛み潰したような顔になった。