人質になります!と意気込んだものの、これって全然人質の扱いじゃないですよね?


「はあ!?」

 声を出したのはお父さんだった。

「未成年が結婚なんて絶っ対にダメだ、ダメっ! 許さん!」

「えっ? リリー、君って未成年なの? 付け髭を付けてるのに?」

 そっか、その辺のことをウィル様には説明してないんだった。

「でも、お父さん、私は来月で成人するよ?」

 ウィル様は大きく安堵のため息を吐いた。

「何だ、よかったー」

「よくなーい! こ、こ、このロリコン王子め!」

 お父さん、不敬すぎっ!

「族長、『ロリコン』は酷くないですか?」

「どこがだ。15の娘と結婚しようとしてるくせに」

「えーっ、15? 来月成人するんじゃなかったんですか?」

「ドワーフは16で成人なんだよ、悪いか!」

 あれ? この部屋でその話をしたとき、ウィル様はいなかったんだっけ?

 そっか、メリー伯母さんを呼びに行ってくれてたのか。