人質になります!と意気込んだものの、これって全然人質の扱いじゃないですよね?


 『ふん、ふん』と頷きながら聞いていた国王様は、カッと目を見開いた。

 私は息を飲んだ。

 大丈夫かな……

 心臓がドックンドックン胸を叩いてくる。

 ウィル様はそれでも粛々と報告を続けた。

「さっそく新領主には兵力の派遣を要請しました。そして、それに応じたドワーフの部隊が見事ドラゴンを討伐した、という次第です」


 真剣な表情をしていたはずの国王様が突然、『わっはっは』と楽しそうに笑い出した。

 緊張していた私は、それに驚いてビクッと動いてしまった。

 けれど、目が潤んでしまうほどほっとした。

「ウィリアム、素晴らしいアイデアだな!」

 ウィル様は姿勢を正した。

「でしたら、僕個人への褒美もいただきたく存じます」

「ふうん、とりあえず何がほしいのか言ってみなさい」

「リリーと婚姻する許可を」

 ぷはっ! ここでぶっ込んでくるの?