「どんな職業を選んでくれてもいいのよ。うちの子は何を選んだって、やり遂げられるはずだから。そういえば、リリーは来月成人だけど、どうするの? 工房で細工師として正規採用してもらうの?」
「あー、どうかな……」
それは、ウィル様がいつ迎えに来てくれるかに依るかも。
『王子妃になります』って言ったら、お母さんはどんな顔をするんだろう?
それとも、『王城の工房で細工師しながら王子妃にもなります』っていうのはあり?
それはウィル様に要相談かな?
王妃様はきっと応援してくれる(依頼までくれそう)。
ウィル様は……ウィル様もそうだと思う、うん。
想像もしていなかった未来。
人質になるために王城へ行ったはずなのに。
ウィル様と共に歩んでいくことに迷いはない。
私はウィル様のお迎えが待ち遠しかった。



