人質になります!と意気込んだものの、これって全然人質の扱いじゃないですよね?


 助産師がやってきたあとも、私とサイラスは働いた。陣痛が来たら尾てい骨を押したし、助産師の指示に従って清潔な浴布とお湯も準備した。

 太陽が沈み、外は薄暗くなっていた。

「あと2、3回陣痛が来たら産まれるよ」

 そうして産まれたのは男の子だった。

 お母さんはその子を抱きながら、ボソッと言った。

「涙の別れのとき、『女の子だ』って断言してたわよね……」

「断言はしてない! まあ、『女の子な気がする』とは言ったけど……でも、細工師にはなるかもしれないでしょ?」

「ならないと思う。言っておきますけど、リリーの予言も信憑性ないから」

 ううっ、ブーメランになって返ってきてしまった。

「ごもっともです……」

 私とお母さんは『ぷぷっ』と笑った。