人質になります!と意気込んだものの、これって全然人質の扱いじゃないですよね?


 ドラゴンが火を噴いた直後、その身体はよじれた。

 またドラゴンの身体がキラキラと光る。

 あっ! ドラゴンが倒れ……?

 そこから下は、生い茂るドワーフの森の木々に遮られてしまい見えなかった。

 村の中を走り回ってドラゴンを確認できる場所を探したけれど、見つけられなかった。

 きっと高い場所に登らないと見えないんだ。


 汗だくになったところで断念して家に戻った。

「姉さん、いいところに!」

 サイラスが叫んだ。

「医者か助産師を呼んでくるから、姉さんは母さんについてて!」

 サイラスが横をかすめていった。

 あれ? 今『助産師』って聞こえなかった?

 お母さん、『まだ産まれない』って自信たっぷりに言ってたよね?

 さっきまで走り回っていたから、息が上がっていた。

 それでも、お母さんの元へと急いだ。