ウィル様が頭を抱えた。
「リリー、分かってないわけ?」
「何をでしょう?」
「僕、今プロポーズしたんだよ?」
「ぷ、プロ……えええーっ!」
「リリー!」
「ご、ごめんなさい」
「うわっ、どうして謝ったの? プロポーズならお断りってこと?」
「違いますっ! プロポーズって気づかなかったことを謝っただけで……その……」
『私もウィル様と結婚したいです』って言うべき?
だけど、そんなこと言っちゃっていいものなの? 平民が? 王子様に?
「ああ、よかった」
私がオタオタしていると、ウィル様がコホンと咳払いをして、ひざまずいた。
「リリー、僕と結婚してください」
「あ……」
胸がいっぱいになる。
「『はい』ってひと言でいいよ」
「は……い……」
「ドワーフが王子妃になるのは、たぶん建国以来リリーが初だね」
「お、王子妃!?」
「そうだよ」
それからウィル様は私を抱き上げ、何度も何度も私にキスをした(ウィル様ってキス魔?)。



