中でも大変だったのは、その合間を縫って、製作途中だった宝剣を完成させることだった。
最後には徹夜の作業になってしまった。それも、工房の仲間にまで付き合わせてしまって。
でもそのお陰で、お父さんに王城まで付き添ってもらえることになった。
族長であるお父さんは多忙だ。1年に何度も王城へ出掛けて、村を空けている暇なんてない。
そして今年ドワーフの村が王家に納める税は、第一王子様の成人お祝い品でもある宝剣だ。これを王城まで届けるのに代理は立てられず、族長でなければならない。
その一方で、私を王城へ送り届けるのは族長でなくてもいい。
それでもお父さんは、お父さん自身が私を『送り届ける』と宣言してくれた。
そのために、私と宝剣をセットにする必要があったのだけれど、工房のみんなも快く承諾してくれた。



